醤油の種類と違いと使い分け~薄口醤油・濃口醤油・甘口醤油など

醤油(しょう油)にはいろんな種類や商品、地域によってもいろいろありますが、JAS規格(日本農林規格)で定められている醤油は「濃口醤油・薄口醤油(淡口醤油)・溜醤油・再仕込醤油・白醤油」の5種類です。
それぞれの違いや、使い分けについてご紹介します。
濃口醤油とは
濃口しょうゆ(本醸造)900ml農薬、肥料不使用の大豆から作った大自然の恵み
色が濃く、香りが強くコクがあります。
通常レシピに「しょう油」とあるときは濃口醤油のことです。
塩分濃度は16%くらい。
関東を中心に使われてきました。
国内生産量は全体の約80%です。
薄口醤油とは
淡口しょうゆ(本醸造)900ml 農薬、肥料不使用の大豆から作った大自然の恵み
濃口醤油に比べて色が薄い醤油です。
淡口醤油とも言います。
薄口、とありますが、塩分濃度は18~20%くらいで、濃口醤油よりも塩分が多いです。
味が薄いのではなく、コクと香りと色が濃口醤油より‘薄い’のです。
なので、塩分を控えたいときは、濃口醤油の方がおすすめです。
関西を中心に使われてきました。
国内生産量は全体の約1割です。
濃口醤油と薄口醤油の使い分け
濃口醤油と薄口醤油を使い分けするなら、魚や肉料理には香りやコクが強い濃口醤油を、野菜の煮物など素材の色や味を活かして仕上げたい料理やうどんやそばのスープ、お吸い物、だし巻き卵には薄口醤油が向きます。
小梅のカリカリしょう油漬けに使う醤油は、薄口醤油です。
卓上醤油は濃口醤油です。
ちなみに減塩醤油は、濃口醤油と同じ色・香りをのままに塩分を4%低くしたものです。
塩分を控えたい人や、塩分のある漬物などに向いています。
溜醤油(たまり醤油)
濃口醤油よりもとろりとして色が濃く、甘味があります。
食塩分は濃口醤油と同程度です。
刺身のつけ醤油として使われたり、焼き鳥や照り焼きに使います。
国内生産量は全体の2%弱くらいです。
再仕込醤油
小豆島ヤマロク醤油 再仕込み醤油 鶴醤 500ml 無添加本醸造酵素が生きる生醤油
醤油の基本原料は「大豆・小麦・麹菌・塩・水」ですが、再仕込み醤油の基本原料は「大豆・小麦・麹菌・醤油」で塩・水を使わず、代わりに醤油を使います。
醤油を「大豆・小麦・麹菌」で再仕込む、ということでしょうか。
製造期間も普通の醤油より長くかかります。
旨みが凝縮しておいしい醤油だそうです。
冷奴や、刺身、たまごかけご飯に向いているそうです。
白醤油
盛田 白醤油 特級 1.8L 化学調味料無添加の本来の白しょう油
白醤油は、薄口醤油よりもさらに色が薄く、甘味が強い醤油です。
茶碗蒸しや、お吸い物など醤油の色を出したくない料理に向きます。
また、お魚の白醤油漬けにも使われます。
甘口醤油
食品 九州県民しょうゆ 甘口醤油80ml 7本セット ≪九州福岡おみやげグランプリ2018 特別賞受賞≫
九州地方の醤油は甘いです。
しかも南に行くほど甘みが増します。
九州醤油・甘口醤油・うまくち醤油とも言われています。
九州醤油(甘口醤油・うまくち醤油)は濃口醤油の一種です。
濃口醤油に甘みが加わった感じです。
博多の郷土料理のがめ煮(筑前煮)は、この醤油で作ると美味しいのです。
刺身は、さらに甘みとコクが加わった『刺身醤油』を用います。
にぎり寿司も「刺身醤油」で食べます。
九州以外の人はちょっと苦手のようですが・・・
回転寿司屋さんの醤油は、「醤油」「減塩醤油」「さしみ醤油」が置いてありますが、他県ではいかがなのでしょう?