柚子:丸ごと湯船に入れてゆず湯に、皮は薬味、果汁は風味付け、種は美肌化粧水
柚子・ゆず・ユズ(citron)
香りが良く、皮は刻んで薬味にしたり、果汁は絞って風味付けに使います。
皮は七味唐辛子に入っていますね。
種に含まれる有効成分が日本酒や焼酎に漬け込むことで美肌化粧水になります。
冬至に、湯船に柚子を浮かべた「ゆず湯」で身体を温めると風邪しらずになると言われています。
無駄なく使える柚子についてご案内します。
柚子の季節・旬
柚子の収穫は年に2回あります。
緑色の柚子(熟す前)・・・7~8月
黄色の柚子(完熟)・・・11月~12月
冬至には「ゆず湯」
一年のうちで最も日の出から日没までの時間が短くなる冬至。
冬至に「ゆず湯」「ゆず風呂」に浸かると、柚子の強い香りで邪を祓い、身体を清めると言われてきました。
また、『冬至のゆず湯』には、ゆず=「融通」がきく、冬至=「湯治」という縁起かつぎの語呂合せの意味もあります。
2024年の冬至は12月21日です
香がり良くて、とても温まるゆず湯を是非どうぞ!
ゆず湯の入り方と注意点
- 柚子を丸ごとお風呂に入れる。
1個~2個。
もっと香りを!とか、大きめのお風呂の場合は数を増やしてください。 - 柚子を輪切りや半分にカットしてそのまま入れる。
香りもよく、成分も出やすいですが、果肉や種がお湯に浮いてくるので、ガーゼなどの袋に入れて、中身が出ないようにします。
柚子が見えないのが残念ですが・・・
注意!です。
柚子やミカンなどの柑橘類を湯船に入れることで肌の炎症を起こす人がいるそうです。
柑橘系のミカンの皮やオレンジ、柚子の皮には油を落とす効果があり、肌に触れることで火傷のような症状を起こしてしまいヒリヒリと炎症を起こすことがあるそうですので、肌の弱い方、お子さん、お年寄りの方はゆず湯に入るときは気をつけてください。
ちなみに2024年以降の冬至は以下のとおりです。
・2024年12月21日
・2025年12月22日
・2026年12月22日
・2027年12月22日
・2028年12月21日
・2029年12月21日
・2030年12月22日
・2031年12月22日
・2032年12月21日
・2033年12月21日
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柚子の皮の利用法
柚子の皮の芳香な香りは、皮を刻んだり、削いだり、すりおろして使います。
刻んだり削いだ皮は、お吸い物や茶碗蒸し、煮物の上に乗せるなどの薬味に使用します。
白菜の漬物やカブの漬物に一緒に漬け込むと風味が良くなります。
すりおろした皮は、練り味噌に混ぜてふろふき大根にかけたり、と利用法はいろいろあります。
すりおろした皮と唐辛子、塩を混ぜて作った「柚子胡椒」は万能薬味です。
「緑の柚子胡椒」は緑の柚子の皮で、「黄色の柚子胡椒」は黄色の柚子の皮で作られたものです。
柚子の皮を白い部分をすこし残して剥き、適当な大きさに分けて冷凍しておくと、必要なとき必要な分だけ利用できて便利です。
乾燥させた柚子の皮が販売されていますので、冬の季節以外でも使えて便利です。
柚子の果汁の利用法
柚子の果汁には強い抗酸化作用を持つビタミンCを多く含み、酸味のクエン酸には疲労回復の作用があると言われています。
絞った果汁は、鍋料理のポン酢にしたり、チューハイにしたり。
残った果汁は冷凍保存ができますが、風味は落ちます。
柚子の種の化粧水
柚子の皮や果と汁を使ったあとに残る種で、とろみのある化粧水が作れます。
とてもしっとりした化粧水で、私はハンドクリーム代わりに使っています。
柚の種の化粧水の材料
- ゆずの種10~20個ほど
- 25度の焼酎 50cc~150cc
または日本酒(純米酒) - 密封容器
ゆずの種の化粧水の作り方
- 熱湯消毒済みの容器に酒と種を入れ、冷暗所に保管します。
- 時々上下をひっくり返して混ぜます。
5~7日で出来上がります。
【保存場所】:冷蔵庫 なるべく早く使い切ってください。